おかめ・ひょっとこ・エピソード
何年前だったか忘れたが、通りすがりのロシア人が、私の版画がほしいと店に入って来た。出来れば、版画を彫っている写真を撮らせて欲しいとのこと。たまたま彫りかけた版画があったので、写真を撮ってもらった。年に数回日本に来ているらしく京都に寄る度に毎回版画の基本を伝授した。彼は帰国後ゴム版画作品を作成し、何度か私に送ってきた。これは最後に送られた傑作。店のお客さんから、この作品が欲しいとの申し入れがあり、フェイスブックでスラバに連絡を取ると無償で送ってくれた。
2014年に私が時代祭に参加が決まった時、スラバは東北の温泉から京都に立ち寄り、時代祭参加を聽くと、その足で指宿の温泉宿に行き、再び京都に戻り、祭りの当日、カメラを構えたスラバが「三鍋さん」と声をかけて写真を撮り、京都御苑、行列のさなか、平安神宮でもカメラを構えていた。彼はスーパーマンではないかと、この時思った。スラバは有名な刺青師でヨーロッパにファンが多い。