尾形光琳の風神・雷神 模写

お客さんに頼まれて龍4頭の木版画を作成し私の店で乾燥していた時に、たまたま訪れた新婚カップルがこれを見て、「今改築しているリピングルームに飾るので風神雷神をできるだけ大きな作品でお願いします」と頼んできた、躊躇したが仕方なく作成することにした。額装した出来上がりサイズを告げると、工務店の社長を伴って訪れてリビングの設計変更をしないと収まらないと云うことだった。

大きさ約600㎜X700㎜

作品が出来上って納品したが、その後、生まれた息子さんが朝起き上がるとこの絵の前まで這い這いしてやってきて、パンパンとこの版画が掛かった下の壁を叩き挨拶をするのが習慣だと言っていた。

ある時、外国人女性2名を案内して通りかかった日本人女性が、私の版画に興味を示し、店の中に飾っている版画を見上げて「ご主人、この作品は宗達と光琳の間に位置しますね。素晴らしいです」。と言い、暫く立ち話をした後帰られたが、少し経ってから駆け足で引き返して来て「ご主人、そのまま真っすぐ続けてくださいね」とダメ押しして行かれた。どの様なお仕事をしているのか聞き逃したのが残念だった。

大きさ約600㎜x700㎜

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