狩野山楽の唐獅子

山楽はもと浅井家の家臣で秀吉の推挙で狩野永徳の弟子となった京都の代表的な絵師。私が、2006年に尾形光琳の風神雷神図700㎜X600㎜の大きさで模写作成してから、何点か大きな作品を作ったが、ブナの木や芦生杉などの静かな作品が主だった。狩野山楽の唐獅子図を美術館で見た時、「これだ!!」と、急に作成意欲が湧いてきた。日本家屋の場合、絵を飾るスペースが非常に少ないので、少し小さめのサイズで作成してみた。下絵を書いていて、色筆の部分をどう扱うか悩んだ。白黒版画の場合は中間色が難しい。金箔が貼れないので墨の線に強弱を付け迫力を出そうとしたが、成功したかどうか、悩んでいても何も進まないので取り敢えず彫ってみた。そこで、また悩めば良い。悩みは心の栄養になると思う。

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