暑寒別岳

 7月の中旬、北海道の暑寒別岳に登りました。登山口にある暑寒荘には前日の夕方に到着しました。幸い他の登山客はなく私達の貸し切りで、小屋の内部はきちんと清掃されゴミ一つなく快適でした。早朝に起床し、各自持参の朝食を摂り出発。クルマユリ、ヤマブキショウマ、シモツケなどの花が多い山道。佐上台を過ぎ登りにかかると後方に広大な日本海が見えていました。

 五合目を過ぎたあたりは、荒れた石ころの急斜面が続いていました。サンカヨウの実やゴゼンタチバナ、オオバミネカエデの花が多くなり、P1067mあたりにギョウジャニンニクの花穂がみられました。滝見台からは、西側に展望が開けて小さな滝が見えました。標高1225mの扇風岩に到着し、岩場を回り込むと垂直の岩崖一面にチシマギキョウの大群落。強風に揺れていましたが、風の息が収まるのを待って撮影。チシマギキョウに勇気を頂いて山頂直下の急斜面を登る力を得ました。

急斜面には、イワイチョウ、シオガマ、マイズルソウ、マシケオトギリソウ、ウコンウツギ、マシケゲンゲ、ミヤマオグルマ、ミヤマアズマギクなどの花々が出迎えてくれて、ますます力が湧いてきました。山頂は強風とガスで展望はなく記念撮影後早々に引き上げました。下山は急斜面を慎重に下り、扇風岩のチシマギキョウを再び見て長い道のりを歩きます。予想通り道端のニガナたちが満開で賑やかな山道を歩いて下山しました。

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